10年で約18倍の進化!!『初代iPhone』から『iPhone X』ディスプレイの進化と歴史

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10年で約18倍も進化したiPhoneのディスプレイ

Time to Upgrade/
PHOTO: iStock by Getty Images

先日iPhoneの10周年モデル『iPhone X(アインフォーン・テン)』が発表されました。
iPhoneの象徴とも言われ続けていたホームボタンが廃止され、前面が(ほぼ)ディスプレイになったiPhoneの誕生です。

この大きなデザイン変更は、新しいiPhone時代の幕明けと言えるかもしれませんね。

ところで、2007年に発売された初代iPhoneとiPhone Xを比べると、どれくらいディスプレイスペックが進化しているか知っていますか??

なんとiPhoneは10年の歴史の中で、約18倍もディスプレイスペックが進化しています。

初代iPhoneから、最新のiPhone Xまでを「ディスプレイサイズ」「ディスプレイ解像度」「アスペクト比」で比較していきたいと思います。


iPhoneのディスプレイ比較:初代iPhone〜iPhone4s【スティーブ・ジョブズCEO時代】

STEVE JOBS displays on Apple products/
PHOTO: iStock by Getty Images

『iPhone X』の発表は、アップルの新社屋『スティーブ・ジョブズ・シアター』と呼ばれる場所で行われました。

製品発表会の冒頭でティム・クックCEOが、ジョブスについて語っているのはとても印象に残りました。
(少し目がウルウルしているように見えたのは、ぼくだけでしょうか!?)

ちなみにiPhoneは、初代から数えるとなんと19のモデルが発売されています。
意外とたくさんのモデルがでているので、ちょっと驚きでした。

少し分かりやすくするために

  • 【前半】スティーブ・ジョブズCEO時代
  • 【後半】ティム・クックCEO時代

に分けて、ディスプレイスペックをご紹介してたいと思います。

早速、初代iPhoneのディスプレイからみていきましょう。

初代iPhoneのディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…3.5インチ
  • 480 × 320ピクセル解像度、163ppi
  • アスペクト比…3:2
  • 発売日…2007年6月29日

初代iPhoneの歴史とエピソード

まさに歴史的な一日。
最初のiPhoneは、2007年6月29日に発売されました。

ディスプレイのサイズは、3.5インチ。
この3.5インチというディスプレイサイズは、iPhoneを発明したスティーブ・ジョブズが、人間の手から導き出した魔法のサイズです。
スティーブ・ジョブズが亡くなるまで、この3.5インチというこだわりのサイズは、一度も変わることがありませんでした。

また初代iPhoneは通信方式の違いなどが原因で、日本では発売されることはありませんでした。
ちなみに初代iPhoneは、カラーが1色のみです。

iPhone3Gのディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…3.5インチ
  • 480 × 320ピクセル解像度、163ppi
  • アスペクト比…3:2
  • 発売日…2008年7月11日

iPhone3Gの歴史とエピソード

初代iPhoneの発売から約1年後。
日本ではじめた発売されたiPhoneが、このiPhone3Gです。

当時は、スティーブ・ジョブズと孫さんの蜜月関係から、日本ではSoftBankが独占販売。
iPhone欲しさに、キャリアを変更する人も沢山いました。

iPhone3Gからは、カラーがブラックとホワイトの2色展開になりました。

iPhone3GSのディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…3.5インチ
  • 480 × 320ピクセル解像度、163ppi
  • アスペクト比…3:2
  • 発売日…2009年6月26日

iPhone3GSの歴史とエピソード

iPhoneで初めて動画の撮影が出来るようになったのが、このiPhone3GSからです。
また、容量に32GBモデルが初めて登場したのも、このiPhone3GSからです。

筆者としては、はじめて手にした思い出深いiPhoneです。

iPhone4のディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…3.5インチ
  • 960 × 640ピクセル解像度、326ppi
  • アスペクト比…3:2
  • 発売日…2010年6月24日

iPhone4の歴史とエピソード

2010年発売のiPhone4から、画面の解像度が大幅にアップしました。
初代〜3GSまでのディスプレイ解像度と比較すると、実に4倍。

また、AppleはこのiPhone4からiPhoneのディスプレイを『Retina(レティナ)ディスプレイ』と呼ぶようになりました。
Retina(レティナ)とは、人間の網膜を指す意味の言葉です。

iPhone4sのディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…3.5インチ
  • 960 × 640ピクセル解像度、326ppi
  • アスペクト比…3:2
  • 発売日…2011年10月14日

iPhone4sの歴史とエピソード

ディスプレイスペックは前モデルのiPhone4と同等でしたが、iPhone4sには音声アシスタントの『Siri(シリ)』が初めて搭載されました。
iPhone4sからは、CPUがDualCore(デュアルコア)になりiPhoneファンの間でも話題になりました。

そして、iPhone4s発売直前の10月5日。
Appleの創業者スティーブ・ジョブズ氏が亡くなりました。

4sという名称は、「4s(for Steve)=スティーブ・ジョブズにむけて」という意味も含まれているのではないか!?などの憶測をよびました。

iPhoneのディスプレイ比較:初代iPhone5〜iPhone7【ティム・クックCEO時代】

Apple Worldwide Developers Conference 2016/
PHOTO: iStock by Getty Images

2011年8月24日。
病気療養中のスティーブ・ジョブズ氏にかわり、ティム・クック氏がAppleのCEOに就任。
実質的にAppleの舵取りを担うようになりました。

ティム・クックCEOは、それ以前にも2009年と2011年に1度づつジョブスに変わりCEO代理を努めていました。
ここからは、現CEOでもあるティム・クック氏のCEO時代がはじまります。

iPhone5のディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…4インチ
  • 1,136 × 640ピクセル解像度、326ppi
  • アスペクト比…約16:9
  • 発売日…2012年9月21日

iPhone5の歴史とエピソード

iPhoneの歴史上、はじめてディスプレイサイズに変更が加えられたのがiPhone5です。
縦横比を表すアスペクト比率も、これまでの『3対2』から『16:9』へと変更されました。

解像度も、前モデルのiPhone4sと比較すると約1.2倍になりました。

iPhone5sのディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…4インチ
  • 1,136 × 640ピクセル解像度、326ppi
  • アスペクト比…約16:9
  • 発売日…2013年2013年9月20日

iPhone5sの歴史とエピソード

初の2モデル(iPhone5sと5c)販売で話題となった、2013年発売のiPhone。
Touch ID(タッチID)と呼ばれる、指紋認証機能と新色のゴールドが追加になりました。

iPhone5cのディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…4インチ
  • 1,136 × 640ピクセル解像度、326ppi
  • アスペクト比…約16:9
  • 発売日…2013年2013年9月20日

iPhone5cの歴史とエピソード

iPhone5cは5色のカラーで発売され、iPhone史上もっともカラフルな端末でした。
(iPhone5sと同時発売)

しかし、価格帯や容量不足などが原因で販売台数が伸びませんでした。

iPhone6のディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…4.7インチ
  • 1,334 × 750ピクセル解像度、326ppi
  • アスペクト比…約16:9
  • 発売日…2014年9月19日

iPhone6の歴史とエピソード

iPhone5/5s/5cの4インチから、さらに画面が大きくなり4.7インチのディスプレイが搭載されます。
解像度も前モデルのiPhone5s/5cと比較すると、約1.4倍になりました。

NFCが搭載されApple Pay(Appleのおサイフケータイ機能)も追加されました。
容量に128GBモデルの大容量が登場したのも、このiPhone6からです。

iPhone6/6 Plusのディスプレイからは、「Retina HDディスプレイ」へと真価しています。

iPhone6 Plusのディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…5.5インチ
  • 1,920 × 1,080ピクセル解像度、401ppi
  • アスペクト比…16:9
  • 発売日…2014年9月19日

iPhone6 Plusの歴史とエピソード

iPhoneが誕生してはじめて、ディスプレイ解像度がフルHDになりました。
同時に発売されたiPhone6と比較しても解像度は約2倍です。

5.5インチ以上のディスプレイを持ったiPhoneは、2017年時点でも登場していません。
まさに歴史上もっとも大きなiPhoneと言えます。

さらにiPhone6 Plusは、ホーム画面がランドスケープ(横画面表示)にも対応しました。
初代iPhoneから8年、ディスプレイ解像度は約13.5倍にまで進化しています。

iPhone6sのディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…4.7インチ
  • 1,334 × 750ピクセル解像度、326ppi
  • アスペクト比…約16:9
  • 発売日…2015年9月25日

iPhone6sの歴史とエピソード

昨年のiPhone6と、見た目がほぼ変わらず登場したiPhone6s。
(厳密には、背面にiPhone『s』と書かれていたりはします)

外観に変化は無かったものの、3Dタッチという新機能を備えたiPhoneです。
また「シルバー」「スペースグレイ」「ゴールド」の3色のほかに、「ローズゴールド」という新色が登場したのもiPhone6sからです。

「男性でもローズゴールドを使っていいのか?」といったネタが、iPhoneを購入したい人たちの間で話題になりました。

iPhone6s Plusのディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…5.5インチ
  • 1,920 × 1,080ピクセル解像度、401ppi
  • アスペクト比…16:9
  • 発売日…2015年9月25日

iPhone6s Plusの歴史とエピソード

Siriが声だけでも反応する「Hey Sir」や、撮影の瞬間を記録する「Live Photos」が搭載されたのもiPhone6s/6s Plusからです。
「S」のつくモデルは毎年外観には大きく変更を加えられず、中身の機能が大幅に向上するというAppleの慣習があります。

iPhone SE(2016)のディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…4インチ
  • 1,136 x 640ピクセル解像度、326ppi
  • アスペクト比…約16:9
  • 発売日…2016年3月31日

iPhone SE(2016)の歴史とエピソード

2016年3月に行われた、Appleスペシャルイベントで発表されました。
4インチのディスプレイを持つ新型のiPhone。

SEはSpecial Editionの頭文字を取ったもの。
iPhone5sとほぼ同様の外観ですが、中身のチップなどはiPhone6sと同じA9チップが搭載されました。

手のひらサイズを好むユーザーに支持されています。

iPhone7のディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…4.7インチ
  • 1,334 × 750ピクセル解像度、326ppi
  • アスペクト比…約16:9
  • 発売日…2016年9月16日

iPhone7の歴史とエピソード

iPhoneの歴史上初めて、イヤフォンジャックが廃止されIP67等級の耐水性能が搭載されたiPhone。

日本でもアップルペイが利用可能となり、ティム・クックCEOの来日も大きなニュースとなりました。

iPhone7 Plusのディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…5.5インチ
  • 1,920 × 1,080ピクセル解像度、401ppi
  • アスペクト比…16:9
  • 発売日…2016年9月16日

iPhone7 Plusの歴史とエピソード

iPhone7と7 Plusには、新色の「ブラック」「ジェットブラック」が追加され計5色展開になりました。

特にジェットブラックは品薄+人気のため、数ヶ月待ちの状態が長く続きました。

iPhone SE(2017)のディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…4インチ
  • 1,136 x 640ピクセル解像度、326ppi
  • アスペクト比…約16:9
  • 発売日…2017年3月25日

iPhone SE(2017)の歴史とエピソード

iPhone SEの2017年モデル。

価格がやや下がりつつも、容量が2倍の32GB/128GBモデルにアップグレードされています。

iPhone7 (PRODUCT)RED™のディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…4.7インチと5.5インチ
  • 1,334 × 750ピクセル解像度、326ppi・または、1,920 × 1,080ピクセル解像度、401ppi
  • アスペクト比…16:9
  • 発売日…2017年3月25日

iPhone7 (PRODUCT)RED™の歴史とエピソード

事前情報があまり無いままに突如発表された赤いiPhone7 (PRODUCT)RED™。

(PRODUCT)RED™は、「エイズ感染者のいない世代を30年以内に誕生させる」というミッションを掲げている世界的なプロジェクトです。

AppleのRED™製品やアプリケーションの収益は、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」へ寄付される仕組みになっています。
これまでに3億2000万ドル以上、Appleだけでも1億ドル以上の資金が支援されてます。

iPhone8のディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…4.7インチのRetina HDディスプレイ
  • 1,334 × 750ピクセル解像度、326ppi
  • アスペクト比…16:9
  • 発売日…2017年9月22日

iPhone8の歴史とエピソード

iPhone Xとともに、iPhone8も発表されました。
ディスプレイスペックに大きな進化はありませんでしたが、iPhone4Sのときのように背面にガラスデザインが採用されました。

カラーは「ゴールド」「シルバー」「スペースグレイ」の3色展開に戻りました。

iPhone8 Plusのディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…5.5インチのRetina HDディスプレイ
  • 1,920 × 1,080ピクセル解像度、401ppi
  • アスペクト比…16:9
  • 発売日…2017年9月22日

iPhone8 Plusの歴史とエピソード

iPhone8 Plusも、前モデルと比較するとディスプレイスペックには大きな変化がありません。

iPhone X(アイフォーン・テン)のディスプレイスペック

  • ディスプレイサイズ…5.8インチのSuper Retina HDディスプレイ(オールスクリーンOLED)
  • 2,436 × 1,125ピクセル解像度、458ppi
  • アスペクト比…812:375(約2.165:1)
  • 発売日…2017年11月3日

iPhone Xの歴史とエピソード

iPhone10周年を記念して発売されたハイエンドモデルのiPhone。
iPhoneの歴史ではじめてホームボタンが廃止され、タッチID(指紋認証)ではなくFace ID(顔認証)が搭載されました。

またiPhoneではじめて、有機ELディスプレイが搭載されました。
「X」と書いて「テン」と読みます。

有機エレクトロルミネッセンス/有機ELとは
有機エレクトロルミネッセンス(ゆうきエレクトロルミネッセンス、OEL[1])、有機EL(ゆうきイーエル)とは発光を伴う物理現象であり、その現象を利用した有機発光ダイオード(ゆうきはっこうダイオード、OLED[2])や発光ポリマー(はっこうポリマー、LEP[3])とも呼ばれる製品一般も指す。
引用:Wikipediaより

iPhoneの「ディスプレイサイズ」「解像度」「縦横比」比較一覧表

evolution man/
PHOTO: iStock by Getty Images
iPhoneのモデル 画像サイズ ピクセル解像度 アスペクト比
初代iPhone 3.5インチ 480 × 320ピクセル 3:2
iPhone3G/3GS 3.5インチ 480 × 320ピクセル 3:2
iPhone4/4S 3.5インチ 960 × 640ピクセル 3:2
iPhone5 4インチ 1,136 × 640ピクセル 約16:9
iPhone5s/5c 4インチ 1,136 × 640ピクセル 約16:9
iPhone6 4.7インチ 1,334 × 750ピクセル 約16:9
iPhone6 Plus 5.5インチ 1,920 × 1,080ピクセル 16:9
iPhone6s 4.7インチ 1,334 × 750ピクセル 約16:9
iPhone6s Plus 5.5インチ 1,920 × 1,080ピクセル 16:9
iPhone SE(2016) 4インチ 1,136 × 640ピクセル 約16:9
iPhone7 4.7インチ 1,334 × 750ピクセル 約16:9
iPhone7 Plus 5.5インチ 1,920 × 1,080ピクセル 16:9
iPhone SE(2017) 4インチ 1,136 × 640ピクセル 約16:9
iPhone8 4.7インチ 1,334 × 750ピクセル 約16:9
iPhone8 Plus 5.5インチ 1,920 × 1,080ピクセル 16:9
iPhone X 5.8インチ 2,436 × 1,125ピクセル 約2,165:1

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