2021年版の最新情報.iPhoneやiPadを,売却 / 譲渡 / 下取りする前には,やるべき事が5つあります.Apple公式サイトの情報(2020年4月2日更新分)をベースに,実際にiPhoneとiPadを機種変更した時の画像を加えて紹介します.iPhoneとiPadを手放す前にやることは,この数年基本的には変わっていません.保存版的な記事として,使っていただけると幸いです.
なお,「iPhone、iPad、iPod touch を売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと」が Apple が公開している正式な情報.ただ←Appleのサイトは画像が無く少々わかりにくいため,弊ブログで情報を補完しつつ作業を進めると安心だと思います.
売却・譲渡・下取りに出す前に行なう5つのこと
1. アプリデータ引き継ぎ,アプリデータのアップロードと同期
2. iOSデバイス(iPhone,iPad,iPod touch)のバックアップ
3. iCloud,iTunes Store,App Storeからサインアウトする
4. 「すべてのコンテンツと設定を消去」する
5. iOSデバイスに感謝しつつ最後の清掃
iPhone,iPadを売却・譲渡・下取りに出す前に行なう5つのこと
これまで,10台以上のiPhoneやiPadを,売却したり・人に譲ったり・下取りに出してきました.
この記事は,最新の(2020年4月2日更新)Apple公式サイトの情報と,2020年12月と2017年9月に iPhone と iPad を売却したときの実際の画像を使って,デバイスを売却・譲渡・下取りに出す前に行なうことを解説します.
iPhone や iPad を手放す前に行うことは,基本的に大きく2つです.
- 新しいデバイスに(古いデバイスの)情報を転送する
- 古いデバイスの個人情報を完全に削除する
iPhone や iPad の初期化は,手順どおりに進めれば結構簡単.上記2つのやるべき事を詳しくするために,5つのステップに分けて紹介していきます.新しい iPhone や iPad を入手した後は,古い端末は正しくデータを削除して手放しましょう.
- アプリデータ引き継ぎ,アプリデータのアップロードと同期
- iOSデバイス(iPhone,iPad,iPod touch)のバックアップ
- iCloud,iTunes Store,App Storeからサインアウトする
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」する
- iOSデバイスに感謝しつつ最後の清掃
STEP1:新しいデバイスにデータを転送する.
(ゲームやクラウドサービスのデータアップロードもここで行っておく)
新しいデバイスが手元にあれば,データを転送する
データを引き継ぐ新しい iPhone,iPad,iPod touch が手元にある場合は,古いデバイスから新しいデバイスにデータを転送することができます.iOS11から搭載された,クイックスタートという機能です.
端末にインストールしている OS が,iOS10 より古い場合はクイックスタートが使えません.そのときは,従来どおり iCloud か iTunes のバックアップを使って,古いデバイスから新しいデバイスへデータを転送を行ってください.
クイックスタートが使えない場合は,この項目『新しいデバイスが手元にあれば,データを転送する』はスルーしてOK.
ですが,次の『アプリデータ引き継ぎ,アプリデータのアップロードを行う』は必ず実施してください.
アプリデータ引き継ぎ,アプリデータのアップロードを行う
ゲームアプリなど,セーブデータがあるアプリはデバイスを手放す前に,データバックアップやアカウントの引継ぎが必要です.
- アプリ内データのバックアップ
- アプリ内のデータ(またはアカウント)引き継ぎ
↑は、それぞれアプリごとに手順が異なります.アプリごとに方法を調べて,忘れずに済ませてください.僕の場合ゲームはあまりしていませんが,モンスト(データ引き継ぎ)とDon’t Starve(iCloudでのバックアップ)を実施しました.
ゲームアプリによって引継ぎ方法は、様々です。
必ず公式サイトなどでバックアップ方法を調べて、データを保存しておきましょう。
【補足 1】Dropbox や Evernote などのクラウドサービスを利用している場合 > 忘れずにデータをアップロードする
Dropbox や Evernote などのクラウドサービスを利用している場合は,データのアップロードや同期も忘れず行いましょう.
Dropbox のようなクラウドストレージを使っていれば,古い端末だけに残っているデータがあれば,忘れずにアップロードを実行します.同じく Evernote のようなクラウド型のメモサービスも未同期のデータが無いように注意が必要.人によっては,複数のクラウドサービスを契約しています.契約しているサービスごと作業を行ってください.
【補足 2】新しいデバイスで電話番号が変わる場合は注意が必要
新しいデバイスで電話番号が変わる場合は、信頼できる電話番号を新たにアカウントに追加し、アクセスできなくならないようにしておきましょう。古い電話番号を使えなくなっている場合は、必要に応じて、古いデバイスで 2 ファクタ認証のコードを生成できます。
引用 : iPhone、iPad、iPod touch を売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと
STEP2:デバイス(iPhone,iPad,iPod touch)のバックアップ
Apple Watchとのペアリングを解除する
iPhoneとApple Watch / アップルウォッチをペアリングしている場合は,忘れずにこのタイミングで解除をしておきましょう.Apple Watchのペアリング解除の方法は,下記をご参照ください.
Apple公式 : Apple Watch のペアリングを解除して消去する
デバイス(iPhone,iPad,iPod touch)のバックアップを行う
Apple Watchとのペアリングを解除が済んだら、デバイス本体のデータをバックアップします.バックアップの方法は,「iCloud でバックアップする方法」「iTunes でバックアップする方法」の2種類があります.
この記事では,iCloudでバックアップを取る方法を画像付きで紹介していおききます.
設定アプリを起動 > 「ユーザ名」 > 「iCloud」 > 「iCloudバックアップ」の順で進み,「iCloudバックアップ」をオンにします.その後,「今すぐバックアップを作成」をタップしてください.するとバックアップがスタートします.
バックアップが終わると,「前回のバックアップ」に直前の時間が表示されます.正常にバックアップが完了していればOKです.
- 設定アプリを起動
- 「ユーザ名」 > 「iCloud」 > 「iCloudバックアップ」の順で進む
- 「iCloudバックアップ」をオンにする
- 「今すぐバックアップを作成」をタップ
- バックアップがスタートする
バックアップが完了すると,最新のバックアップ時間が表示.
「iTunes でバックアップする方法」は,Apple公式サイトのiPhone、iPad、iPod touch をバックアップする方法を参照にしてください.記事末のSourceNoteにも同様のリンクを記載しておきます.
STEP3:iCloud,iTunes Store,App Storeからサインアウトする
デバイスを,iCloud / iTunes / AppStore などからサインアウトします.OSのバージョンによって若干方法が異なりますので,自分の端末のOSに合わせてサインアウトしてください.
iOS 10.3 以降をお使いの場合は、「設定」>「[ユーザ名]」の順にタップします。下にスクロールして「サインアウト」をタップします。Apple ID のパスワードを入力して、「オフにする」をタップします。
iOS 10.2 以前をお使いの場合は、「設定」>「iCloud」>「サインアウト」の順にタップします。「サインアウト」をもう一度タップして、「[デバイス] から削除」をタップしたら、Apple ID のパスワードを入力します。次に、「設定」>「iTunes Store と App Store」>「Apple ID」>「サインアウト」の順に選択します。
サインアウトの際(Apple IDを入力した後)に,「データのコピーをこのiPadに残しますか?」と表示されます.売却したり人に譲る場合は,「コピーを残す」にはチェックを入れず,そのままサインアウトをタップしましょう.
「本当によろしいですか?」と表示されますので,「サインアウト」をタップします.iCloudデータの削除に少し時間がかかりますが(10秒くらい),しばらくするとサインアウトが完了します.
- 「設定」>「[ユーザ名]」の順にタップ
- 下にスクロールして「サインアウト」をタップ
- Apple ID のパスワードを入力
- 「オフにする」をタップ
- 「設定」>「iCloud」>「サインアウト」の順にタップ
- 「サインアウト」をもう一度タップ
- 「[デバイス] から削除」をタップ
- Apple ID のパスワードを入力
- 「設定」>「iTunes Store と App Store」>「Apple ID」>「サインアウト」の順に選択
パスワードを入力して、「オフにする」をタップ。
「iPadにサインイン」と表示されていることを、確認します。
STEP4:「すべてのコンテンツと設定を消去」する
端末に残っている情報をすべて削除します.「設定アプリ」を起動します>「一般」>>「リセット」>>「すべてのコンテンツと設定を消去」の順にタップします.
パスコードの入力画面が表示されるので,パスコードを入力します.(「機能制限パスコードの入力」が表示された場合も入力してください)「iPadを消去」と表示されるので,「消去」をタップします.
最後に「iPadを削除〜本当に続けますか?」(最後の確認画面)と表示されます.再度「消去」をタップすると,すべてのデータが端末から削除されiPadが工場出荷状態になります.
データが消去されている時は、リンゴのアイコンとステータスバーが表示されます.正常にリセットされると,iPadを購入してすぐの初期設定画面が表示されます.
- 「設定アプリ」を起動
- 「一般」>「リセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」の順にタップ
- パスコードの入力画面が表示されるので,パスコードを入力
- 「iPadを消去」と表示されるので,「消去」をタップ
- 「iPadを削除〜本当に続けますか?」 > 「消去」をタップ
- すべてのデータが端末から削除される(端末が工場出荷状態になる)
すべてのコンテンツと設定を消去」の順で進みます。
2回目の「iPadを削除〜本当に続けますか?」の「消去」をタップすると、端末が完全にリセットされます。
りんごマークとステータスバーが表示されています。
STEP5:iOSデバイスに感謝しつつ最後の清掃
お疲れ様でした.以上でiOSデバイスを手放す前の消去作業は完了です.
ここまで操作が完了すれば「iPhoneを探す」と「アクティベーションロック」は無効になります.
これで売却の準備はすべて整いました.
iPhone、iPad、または iPod touch を消去すると、「iPhone を探す」とアクティベーションロックが無効になります。
引用:iPhone、iPad、iPod touch を売却または譲渡する前に
あとは今までの感謝の気持ちを込めて,デバイスを次のオーナーに渡すための準備をします.大切に使ったiOSデバイスだと思います.清掃も最後まで丁寧に行ってあげてください.
- 画面や本体を綺麗に磨き上げ
- 箱や付属品が残っていれば丁寧に梱包
右:画面や本体を磨き上げ、梱包する直前のiPad。