Voigtlander NOKTON 55mm F1.2 SL IIsとDf,ストリートスナップ 福岡天神

この記事に掲載されている写真はすべて,『Nikon Df』『Voigtlander NOKTON 55mm F1.2 SL IIs』で撮影したストリートスナップです.

2023年11月末に撮影,天候は晴れ.クリスマスイルミネーションで街が光に包まれているなか,ふらりと立ち寄ったカメラのキタムラで『AI Nikkor 50mm f/1.2S(良品)』と出会ってしまい,買おうか買うまいかと悩みながら撮ったスナップ写真.

『Voigtlander NOKTON 55mm F1.2 SL IIs』は,11月に入ってすぐに購入してからDfにつけっぱなしで運用をしており,とてもいいレンズだと感じている(写り,見た目,共にDfとの相性が良い).

55mmのレンズは,使い始めた当初は「50mmとそんなに違いは無いかもなぁ」と感じていたが,実際に撮った写真を比べてみると「やはり違う画角だな」というのが僕の結論.

焦点距離50mmは画角47°に対して,焦点距離55mmの画角は43°.
4°という微妙な違いだが,写真にとっての焦点距離5mmの違い(=画角4°の違い)はあながち馬鹿にできないことに気づく.

Fマウントの50mmレンズは,ニコンの良心とも言われる『AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G』が手元にあるにはあるが,マニュアルフォーカスの少し明るいレンズも持っておきたい.
来週もう一度店舗で現物を確認して(今度は実際に試写させていただこうと考えている),動作や写りがよければ,購入を検討しようと考えている.

こんな風にレンズへの想いを巡らせながら,福岡の街を撮っていた.

Voigtlander NOKTON 55mm F1.2 SL IIsとDf,ストリートスナップ 福岡天神

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サジタルコマフレアが補正された『AI Noct Nikkor 58mm F1.2S』も使ってみたいと,無謀なことを考えたりもした.

レンズや画角の話からは脱出するが,『AI Nikkor 50mm f/1.2S』の購入を悩みながら今日もレンズ沼にハマっていると,「どうせ買うならいっその事『AI Noct Nikkor 58mm F1.2』を買ったら幸せになれるのではないか」と無謀な考えが頭をよぎったりもした.

『Noct Nikkor 58mm F1.2』の価格を調べてみると,現在AI-SタイプのNoctは30万〜60万で取引をされているらしい.10年前は15万から(高くても)30万くらいだったと記憶しているが,最近このレンズは価格が高騰しているようだ.さすがに,この値段では手を出せない.

このレンズが気になり始めた理由は,この後に掲載している『NOKTON 55mm F1.2 SL IIs』の作例写真で,以下にまとめている”サジタルコマフレア”に該当するような収差が複数確認できたのがきっかけである.

ニッコール往年の銘玉と呼ばれるNoctは,非球面によってサジタルコマフレアを補正したことでも有名なレンズ.この収差が出ないようなレンズがあれば,使ってみたいと考えるようになったらだ.もし今後『AI Noct Nikkor 58mm F1.2S』の価格が落ち着くことがあれば,その時は購入を検討してみようと思う.

サジタルコマフレア:画面周辺の点像が,鳥が羽を広げたような形状に写る収差のこと

写真レンズの設計は、レンズが明るくなればなるほど収差の補正が困難であり、とりわけ広角化・大口径化するほど著しく発生するサジタルコマフレアがレンズ設計者を悩ませていた。サジタルコマフレアというのは耳慣れない読者の方も多いと思われるが、作例2に示すように、画面周辺の点像が鳥が羽を広げたような形状に写る収差である。

第十六夜 AI Noct Nikkor 58mm F1.2
Nikon Df,NOKTON 55mm F1.2 SL IIs|ISO 800,f/2.0,1/250秒
Nikon Df,NOKTON 55mm F1.2 SL IIs|ISO 800,f/1.2,1/250秒
Nikon Df,NOKTON 55mm F1.2 SL IIs|ISO 800,f/1.2,1/250秒

<了>

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