ウィリアム ヘンリー フォックス タルボット/ William Henry Fox Talbot 1800-1877年 #写真についての覚書

彼は,1835年ウィルトシア州ラコックにある自宅の格子窓を撮影し,最初のネガを作った.自身の考えた塩と硝酸銀で紙に感光性を与える技術を,「フォトジェニック ドローイング」と呼んだ.

ウィリアム ヘンリー フォックス タルボット(姓は「トルボット」とも表記される).
1839年にロンドンでその写真印刷技術のプロセスを発表,1841年には現像の方法を紹介.1843年には『カロタイプ』の特許をとっている(カロタイプは,ギリシャ語で「美しい印画」という意味).この特許のために,イギリスでは写真の発達が妨げられ,フランスに先行を許したとも言われている.

タルボットは,『自然の鉛筆』というタイトルの写真集を1844年から1846年にかけて分冊(2冊)で発表している.その企画は,1843年からスタートしたとされており『自然の鉛筆』はタルボットの代表的な写真集として,今も世界中の多くの国で読まれている.日本でも赤々舎から出版されており,今でも(2023年時点)定価で購入することができるので,気になる人は書店などでチェックしてみると良いだろう.個人的にもおすすめの写真集.

タルボットの代表作には,以下のような作品がある.

  • 干し草の山(1844年春)
  • 開かれた戸(1845年以前)

<了>

(この記事は,適宜加筆修正を予定しています)

SourceNote

Advertisements