『Google日本語入力』の変換精度にストレスを感じるので,ATOKを導入してみた.

Photo : iStock by Getty Images

10年近く使ってきたGoogle日本語入力をやめて,ATOKのサブスクを導入した.月額550円で使えるATOK Passport プレミアムだ.

Macの標準IMEである『ことえり』とは初めから相性が悪く,10年くらいずっと『Google日本語入力』にお世話になってきた.さすがはネットの集合知といった感じで,予測変換の精度は高く流行のキーワードにもすぐに対応してくれる.基本性能にも物足りなさは無い.そんな『Google日本語入力』には,これまで特に不満を感じることはなかった.

しかし,最近文章を書いているとGoogle日本語入力の変換精度に,度々いらだちを覚える.意図したとおりに変換しくれないのだ.理由は恐らく,最近の文章を書くスタイルが単文節変換を連発する書き方から,連文節変換主体になってきたことにあると思う.

ちょっとだけ話がわき道にそれるが,単文節変換とは文節ごとに変換を行うことを差す.例えば「今朝朝顔が庭に咲きました」という文章を書くときに「今朝」「朝顔が」「庭に」「咲きました」といった具合に文節ごとに変換するのが単文節変換である.これとは異なり,連文節変換とは「今朝朝顔が庭に咲きました」とまとめて入力して変換を行うことだ.

僕はこれまで単文節変換を連続して文章を書いてきたが,最近は連文節変換でまとめて入力をするようにしている.単文節変換と連文節変換をうまく使い分けると,文章を書くスピードが上がるからだ.しかしGoogle日本語入力は,連文節変換に対して精度が低いと感じる.これはGoogle日本語入力の意外と知られていない弱点かもしれない.

実際にこの記事はATOKを使って書いているが,変換の精度は問題ないように感じる.さすが30年という長い間,日本語に特化したIMFとしてソフトウェアを開発してきた企業だ.とりあえず句読点の設定と,スペースを半角になるようにだけしたので文章を書きながら設定を追い込んでいこうと思う.

ATOK Passportは長年のユーザーからの要望に応えて,iPhoneでもATOKを利用できるようにしてくれた.早速アプリをインストールして簡単な設定だけ済ませて使ってみたが,こちらも意図したとおりに動いてくれる.1アカウントにつき10台までインストールが可能なので,Mac・iPhone・iPadと複数のデバイスでサービスを利用していく予定だ.ファーストインプレッションはこれくらいなので,しばらく使ってみてからまた感想を書いてみようと考えている.

〈了〉

Sourcenote

Advertisements