Evernoteの料金プランが新しくなったので,早速,新プランの『PROFESSIONALプラン』へアップグレードしてみた.
今回は,Evernoteの新プラン『PROFESSIONAL(プロフェッショナル)』にアップグレードした理由や使ってみた所感,アップグレードにかかった料金などの情報を中心にご紹介.
まずは,2021年7月21日に更新されたEvernoteの新しい料金プランが,どのような構成になっているのかを,簡単に整理しておくことにします.
以前は3つだった料金プランが,今回の変更で4つに増えており,個人向けのプランが「PERSONAL(パーソナル)」「PROFESSIONAL(プロフェッショナル)」の2つに分かれました(旧プランでは,「プレミアム」の1プランのみだった).
旧料金プラン | 新料金プラン |
---|---|
・Evernote ベーシック(無料) ・Evernote プレミアム(月払い600円/年払い¥5,200) ・Evernote Business(月額¥1,100) ※Evernote プラスは廃止 | ・Evernote FREE(無料) ・Evernote PERSONAL(月払い680円/年払い¥5,800) ・Evernote PROFESSIONAL(月払い850円/年払い¥8,500) ・EVERNOTE TEAMS (1ユーザーにつき1,100円/月のまま) |
2021年7月21日〜上記プランへ |
- ライトユーザー向け(個人)がパーソナル
- ヘビーユーザー向け(個人)がプロフェッショナル
という解釈で問題はありません.
ちなみに,旧プランの『プレミアム』を使っていたユーザーは,新プランの『パーソナル』へ自動的に更新されます.なお,旧プランの『プレミアム』から,新プランの『パーソナル』の更新されるタイミングでは,追加料金(600円)の請求はありませんでした.なので,年更新や月更新の際に請求金額も変更されるものだと思われます.
Evernote,2021年7月のプラン変更前後の比較
- Evernote ベーシック(無料)
- Evernote プレミアム(月払い600円/年払い¥5,200)
- Evernote Business(月額¥1,100)
- Evernote FREE(無料)
- Evernote PERSONAL(月払い680円/年払い¥5,800)
- Evernote PROFESSIONAL(月払い850円/年払い¥8,500)
- EVERNOTE TEAMS (1ユーザーにつき1,100円/月のまま)
新旧料金プランを比較してみて明らかになのが,実質的な値上げであるということ.旧プランのプレミアムでも,月間のアップロード容量は10GB,ノートの上限サイズは200MBだったので,「Evernoteの基本的な利用制限は据え置きのまま値段が少々上がったね」というのが,今回の料金プランをみた感想でした.
しかし,最近のEvernoteはホーム画面の追加,タスク機能の実装,Google Calendarとの連携などの機能強化が行われているので,長期のEvernoteユーザーとしても無理なく受け入れることができました.
Evernoteとよく比較されるNotionの料金プランが,「Personal Pro=48ドル/年」「Team=96ドル/年」(Teamの上位プランとしてEnterpriseもある)なので,競合と比べても妥当な料金設定だと感じています.
プロフェッショナルプランにアップグレードした理由
正直なところ,パーソナルプランのままで良かったのですが,「ブール演算子を使った高度な絞り込み検索」と「位置情報でコンテンツを検索」の機能を試してみたいというだけの理由で,プロフェッショナルにアップグレードしました.
アップグレード時の追加料金の請求は良心的で,僕のケースだと追加で1,304円を支払うだけでした.年更新が毎年12月なので,約5ヶ月分の追加料金が請求されたものだと考えられます.パーソナル > プロフェッショナルに途中でアップグレードしても,年更新はこれまでと変わらず12月のままでした.
なので次回更新の21年12月になると,プロフェッショナルプランの年額8,500円を支払うことになります.半年近く期間があるので,じっくりプロフェッショナルプランを使用してみて,プラン据え置き or ダウングレードを検討するつもりです.
ブール演算子を使った高度な絞り込み検索
Evernoteをプロフェッショナルプランにアップグレードすると,ブール演算子を使った高度な絞り込み検索が利用できるようになります.
僕は,Evernoteをほぼ情報の保管庫として利用しているので,検索機能が強化されるのは大歓迎.「AND,OR,() 演算子」を使って,目的のノートに素早くたどり着けるのであれば,月々数百円なら安いものです.
ブール検索では、AND、OR、() 演算子を使って検索語句を組み合わせたり除外したりすることで、的を絞った検索ができます。たとえば検索バーに「犬 AND 猫」と入力すると両方の語を含むノートのみが表示されます。一方「犬 OR 猫」と入力すると、いずれかの語を含むノートが表示されます。
さらに丸括弧を使うことで、検索内容を絞り込むことが可能です。たとえば「(猫 OR 犬) AND 鳥」と入力すると、まず猫か犬が含まれるノートすべてが検索され、そこからさらに「鳥」も含まれるノートに絞り込まれます。
位置情報でコンテンツを検索
もう一つ魅力的に感じたのが,位置情報を使ってノートを検索できる機能です.同じく大量のノートから検索を行う際に,位置情報でノートを特定できれば楽だと考えました.
iPhoneやiPadでニュースなどをクリップすることが多いため,位置情報を使った検索機能も活用してみようと思います.
ノートの内容はうろ覚えでも、どこで作成したか覚えている場合もあるでしょう。外回りや出張の多い方ならなおさらです。Evernote では、位置情報サービスが有効な状態のモバイル端末で作成したノートを地理情報で検索できます。たとえば、カンファレンスや、顧客の会社、プロジェクトの視察先で作成したノートなど、内容は覚えていなくても位置情報を使って見つけられます。
Evernote新プランの所感
とりあえず今回のアップグレードの判断は正解だったと感じています.
試しに「ブール演算子を使った高度な絞り込み検索」を使ってみましたが,5万以上あるノートの中から,条件に一致するノートをすぐに見つけることができました(検索時間も数秒程度).
位置情報を使った検索もちゃんと機能していますが,グーグルマップからの座標のコピペ作業がやや手間なので,この機能は使い勝手が改善することを期待しつつ様子見しようと思いました.(具体的には,グーグルマップからの座標をコピペすると座標がバケたり,余分な半角スペースが挿入されてしまうため,それを書き換えたり削除するのが面倒です)
この数年,Evernoteは人気が高かった時代の使い勝手やユーザーファーストな姿勢を取り戻しているので,今後も末永くサービスを利用していこうと感じるよい料金改定でした.
〈了〉
SourceNotes
- 新しい機能、新しいプラン、Evernote の大胆な未来
- Evernote 内の情報をピンポイントで確実に見つける方法
- Evernote: 高度な検索構文とブール検索
- Evernote: 私にはどの Evernote 製品が向いていますか?