『鬼滅の刃』の転売で考える,フロー型ビジネスとストック型ビジネス / #日々短文雑筆 #IT用語辞典

Photo: iStock by Getty Images

アニメのクオリティが高いこともあり,『鬼滅の刃』が大ヒットしています.

僕はまだ,Netflixのマイリストに登録しただけ.本編は見ていませんが,身近な人に聞くと皆「面白い」と口を揃えて言っています.

「ちょっとアニメがヒットしているくらいだろう…」くらいに考えていたのですが,コミックの転売で1.5倍くらいの価格が付くほど人気が高まっているようです.帰り道のジュンク堂書店や近所のTSUTAYAで確認してみましたが,どこの書店でも綺麗サッパリ売り切れていました.そしてAmazonでは,定価7,000円くらいのセットが,10,000〜16,000円で販売されています.

この『鬼滅の刃』のヒットを知って,ネット転売について少し考えたり,思い出したりしたことがあるので,今日はそれについて書いておきたいと思います.

『フロー型ビジネス』と『ストック型ビジネス』の違いと特徴

Photo: iStock by Getty Images

僕は現在,仕事としてブログを書いていますが,以前は転売をしていたこともあります.正確には覚えていませんが,多いときでは利益が20万/月くらいあったと思います.

ブログを書いて収入を得ること,転売をして収入を得ること,のどちらも経験しました.結果,「ブログを書いて収入を得ることのほうがよい」との結論に達しました.

その理由が,『フロー型ビジネス』と『ストック型ビジネス』の違いです.

都度収益をあげる『フロー型』のビジネスモデル

フロー型のビジネスは,今回事例としてい紹介している転売や,クラウドソーシングを通じて行う単発の仕事のように,都度都度で商品を販売したり仕事を請け負うようなモデルのことです.

転売やクラウドソーシング以外にも,ウェブ制作会社や士業の単発の仕事,飲食店や美容室のビジネスモデルなども,フロー型に分類されます.要は,その仕事(作業)を止めると,すぐに収入がゼロになるビジネスモデルです.

継続的に収益をあげる『ストック型』のビジネスモデル

逆にストック型は,ブログを書いたりYouTubeに動画を投稿して広告収益を得たり,アプリ制作やメルマガ発行をして月額課金型の仕組みを構築するようなビジネスモデルを指します.

ブログやYouTubeを例に出しましたが,不動産の賃貸やレンタルオフィスの経営,携帯電話事業などのインフラ関連のビジネスもストック型に分類されます.フロー型と違い継続的に収入が入ってくるのが特徴で,会員数や顧客数などを積み上げていくことで大きく収益を伸ばすことが可能です.

ということで,個人でビジネスに取り組む場合でも,フロー型を選ぶよりはストック型を選んだほうが,長期的には安定した収益を確保しやすく,将来的には日々の作業量を減らしても一定の収入はキープすることが可能です.

フロー型のメリットと,ストック型のデメリット

Photo: iStock by Getty Images

「フロー型を選ぶよりはストック型を選んだほうが,長期的には安定した収益を確保することができる」と書きましたが,フロー型のビジネスにもメリットがあり,ストック型のビジネスにもデメリットはあります.

フロー型ビジネスのメリットは,比較的短期で収入を増やしやすいこと.そして,ストック型ビジネスのデメリットは,ある程度長い期間続けないとまとまった収入が入ってこないことです.

例えば,安価にモノを仕入れてヤフオクやメルカリで転売をすれば,初月でも数万円から十万円ちょっとの売上を作ることができます.しかし,ブログやYouTubeはそう簡単にはいきません.

アフィリエイトなど短期間で成果を出す人も一部いらっしゃいますが,ブログの場合は一般的に100記事くらいまで毎日コツコツ記事をアップして,やっと数百円から数千円の収入です.ここがストック型ビジネスのデメリットです.

事例として紹介した不動産やレンタルオフィスなどは,これよりは少し早いサイクルで資金が入ると思いますが,初期投資や起業などに労力が必要でハードルが高いです.(個人で行うには,かなり資金にゆとりが無いと無理)

このようにストック型のビジネスは,収益が安定するまで時間が掛かることが多く,初期投資に膨大な資金が必要になるケースもあります.(ブログはほぼ無料ではじめることが可能)

この辺の特徴については,ビジネスモデル選ぶ時にきちんと理解しておきましょう.

SourceNote

  • Amazon:『鬼滅の刃』全巻セットのページ
  • メルカリ:『鬼滅の刃』全巻セットの検索結果
Advertisements