Googleスプレッドシートには、あらゆる計算に対応できるよう沢山の関数が用意されています。
Googleの公式サイトでも、スプレッドシートで使える関数が紹介されていますが、その数およそ数百…。
全部数えようと思いましたが、あまりの多さに途中で断念しました。
すべての関数を覚えて使いこなすことは、恐らく不可能でしょう。
スプレッドシートの関数、たくさんありますね。
全部数えようとと思いましたが、あまりの数に途中で断念しましたwhttps://t.co/X047JfsdCy pic.twitter.com/JCbNHDEulZ— 稲林 タク @smatu.netの人(iPhone中毒者) (@takg_jp) 2018年7月5日
これらの関数のほとんどは、多くの人にとって使用頻度の低いものだと思います。
スプレッドシートの関数は、「必要になったらググって使う」が鉄則なので、関数を覚えて無くても特に気しなくて大丈夫です。
しかし一方で「頻繁に使う関数なので、覚えておいたほうが良い」という関数もいくつかあります。
- SUM(合計値)
- MAX,MIN(最大値、最小値)
- ROUND(四捨五入)
- IFERROR(エラー時の表示切り替え)
- IF(条件分岐)
- SUMIF(条件指定して合計)
- SUMIFS(複数条件を指定して合計)
- COUNTIF(条件を満たす値の数)
- COUNTIFS(複数の条件を満たす値の数)
- VLOOKUP(検索と表示)
- EMONTH(月末など日付の計算)
今回は、この中からセルの数値を四捨五入できるROUND関数について書いていきたいと思います。
Googleスプレッドシートで『ROUND関数』を使う
『ROUND関数』を使えば、数値を指定した桁数で四捨五入するとができます。
↑のように書きます。
桁数の欄は直接数字を入力してもよいのですが、できればセルからデータを参照するようにしておきましょう。
(後々、編集がしやすいので)
引数の「桁数」の指定によって、小数部分を四捨五入することも、整数部分を四捨五入することも可能です。
関数に指定するセルの範囲や条件のことを「引数」と呼びます。
四捨五入の「処理対象の位」と「引数の桁数」の相関図
ROUND関数によって四捨五入される、「処理対象の位」と「引数の桁数」との関係は以下のとおりです。
整数部分を四捨五入したい場合は、引数の桁数に-(半角マイナス)を使います。
桁数 | 処理対象の位 | 結果 |
---|---|---|
2 | 少数点第3位 | 小数点以下2桁 |
1 | 少数点第2位 | 小数点以下1桁 |
0 | 小数点第1位 | 整数 |
-1 | 1の位 | 10単位の数値 |
-2 | 10の位 | 100単位の数値 |
Googleスプレッドシートの関数を調べるコツ
記事の最初にも書きましたが、スプレッドシートにはとても沢山の関数があるので、すべてを覚えて使いこなすことは不可能です。
そのため「必要になったらググって使う」が鉄則となっています。
記事のまとめとして、必要に応じて関数を調べるための、ちょっとしたコツを紹介しておきたいと思います。
関数を調べるコツ【その1】Googleのヘルプページを参照する
スプレッドシートで使える関数は、Google公式サイトの「ドキュメントエディタ ヘルプ」というページで一覧になっています。
関数に困った時は、まずこのページで調べてみるとよいでしょう。
(記事末のSourceNoteに、リンクを貼っておきます)
ページの上部には、キーワードによる絞り込み(複数選択も可)のためのウィンドウが用意されています。
ウィンドウで絞り込んでみたり、Command+F(Windowsの場合は、Control+F)で検索してみましょう。
関数を調べるコツ【その2】「キーワード+できない」で検索する
Googleヘルプページで調べる以外にも、単純にググる(Googleで検索する)という方法もおすすめです。
この時「〇〇 やり方」や「◯◯ 方法」といった検索ワードより、「〇〇 できない」といったワードで調べたほうが良いページが検索にヒットします。
困った時は「キーワード+できない」でググってみてください。
もっと詳しくスプレッドシートの関数を勉強したい時は?!
Googleスプレッドシートの関数をもっと学びたい人は、以下の2冊の本がおすすめです。
どちらもExcelの本ですが、多くの関数はスプレッドシートでも利用することができます。
関数の基本的な考え方、応用方法はとても勉強になるので、気になる人は書籍にも目を通してみてください。
値段は2000円前後とやや高額ですが、役立つスキルが身につくので費用対効果は高いと思います。