撮影日：2024年1月19日，天気：晴れ，場所：福岡市中央区，博多区
カメラ：Nikon Df，レンズ：Voigtländer NOKTON 55mm F1.2 SL IIsこの日は，Dfの「ISO12800」でどの程度写真にザラつきが出るかのテスト撮影．
デジタルカメラのISO感度についてと，DfのISO感度について
デジタルカメラにおけるISO感度は，センサーがどれだけ光を捉えるかを示す数値のこと．数字が大きくなるほど暗い場所でも明るく撮影できるようになるが，その代わりに画像に「ノイズ」と呼ばれるザラザラした質感が現れるようになる．
同じISO感度であっても画質に出てくるノイズは機種によって異なり，最近のデジタルカメラでは高画素機ほど（ISO感度を高くした際の）ノイズが出やすく，2,000万画素程度の中画素機は高感度耐性が強い傾向にある．
Nikon Dfは2013年発売で，有効画素数は1,625万画素，ISO感度は100～12800となっている．この記事を投稿している時点では「古いカメラ」と言ってよいが，発売当初は高感度に強いカメラとして販売されていた．2020年代になって発売されたデジタルカメラは手ぶれ補正が搭載されている機種も多いため，ISO感度を12800まで上げることは無いと思うが，Dfには手ぶれ補正機能は無い．
今回の投稿ではDfの高感度テストということで，すべてISO12800で撮影している．
【Nikon Df】ISO12800で撮影した時の感想
ノイズのコントロール：一般的に，ISO12800まで上げると画像にノイズが目立ち始める．Nikon Dfではノイズが比較的少なく，特に明るい部分のディテールがしっかり残っているように感じた．暗い部分には多少のノイズが入るものの，それほどは気にならない仕上がりになっているのではないだろうか．
ディテールの再現：高感度で撮影しても，輪郭や細かい部分がくっきりしているのがDfの強みだろう．通常ISOを上げると，画像がぼんやりしがちだが，Dfではその影響が少なく，暗い環境での人物や風景の撮影でその強みが発揮される．
色の鮮明さ・発色： ISO12800では色の鮮やかさが失われやすいが，Dfは色の再現力が高く自然な色調を保てている．夜景の撮影でも色のバランスが崩れにくいと思う．
Nikon Dfは，ISO12800という高い感度でも，良質な画像を提供てきている言ってもよいのではないだろうか．ノイズは多少出てしまうものの，目立ちにくく写真としてのクオリティは十分に高い．暗いシーンでも安心して撮影できるよいカメラだと思う．
＜了＞
