Ai AF Nikkor 85mm F1.4D IF.
『ニッコール千夜一夜物語Ⅱ』の1本目でも紹介されている本レンズは,1995年12月に発売され2010年頃まで生産されていたロングセラー製品で,NIKKORレンズに興味がある人であれば,一度は耳にしたことがあるレンズだと思う.
この記事を書いている2024年時点の中古相場は6万〜7万円台.発売当時の定価が15万程度だったことを鑑みると,今でも人気のあるレンズと言えるだろう.
(僕の場合)以前から状態の良いAi AF Nikkor 85mm F1.4D IFを見つけたら買おうと考えていて,Mカメラでフードなし+キャンペーン対象ということで美品ランクが70,800円だったため「今だ!」と購入.愛機Dfのスナップ用中望遠レンズとして,お迎えすることとなった.
基本的な仕様やスペックはネットや書籍で散々扱われているので割愛するが,Dfとの相性(見た目や写真のクオリティ)は大変良く,Fマウントを使い続ける間は手放すことが無いレンズになるだろうというのがファーストインプレッション.
レンズ重量は約550g.
Dfに装着すると多少フロントヘヴィになるが,両手持ちで撮影する時のバランスは良い.フードなしバッテリーありの総重量は1キロちょっとなので,ハンドストラップに付け替えてのスナップ撮影でも許容できる範囲の重さだった(1時間程度片手で持ち続けてスナップしたが,手が痛くならないくらいの重量感).
見た目と装着時のデザインバランスに関しては,最高レベルで融合していると言っても過言ではない.レンズが大きのでDfのやや分厚く設計されたボディも気にならず,AF-Sレンズのようにレンズのベースカラーとボディのミスマッチも生まれていない.DfとNIKKORのDタイプレンズは,非常に相性が良いことが証明された.
最後に,Dfと85mm F1.4D IFの描写について.
購入した初日はレンズの持つ基本的な描写を見たかったので,絞りをf/5.6に固定して100枚ほどスナップしてみた.
f/5.6まで絞ると,周辺部分まで解像し全体的に均一で良好な画になる.コントラストや階調も綺麗に仕上がっている.
開放f/1.4,f/2,f/2.8でもそれぞれ描写に特徴が出るレンズらしいので,早くコツをつかんで思い通りに写真が撮れるようになりたいと感じた.(以下作例は,f/5.6で撮影した写真です ※ 1枚だけf/4あり)
<了>