【MITテクノロジーレビュー】有料会員向け『eムック』は、テクノロジーが好きなら読んでおきましょう

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『MITテクノロジーレビュー』というサービスを、2017年の4月から利用しています。

最初は無料の記事をちょこちょこ読んでいたのですが、読み応えがあり専門的な記事が魅力的だったので次の月から有料購読を開始しました。
今では、料金もお得な年間購読で利用を続けています。

今回の記事では、MITテクノロジーレビューが有料会員向けのコンテンツとして配信しているeムックを紹介したいと思います。


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MITテクノロジーレビューのeムックは、毎月会員向けに配信

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MITテクノロジーレビューのeムックは、2017年12月11日に1冊目が発行されました。
以降、毎月1冊くらいのペースで会員向けに配信されています。

eムック中身は最新テクノロジーに関する情報が主で、テーマごとに40〜60ページの充実した内容となっています。
これまで配信されているeムックは、以下のとおりです。

MITテクノロジーレビュー「eムック」のバックナンバー

  • Vol1_究極の遺伝子編集テクノロジーがもたらす医療革命最前線
  • Vol2_分散型元帳テクノロジーは社会をどう変えるのか
  • Vol3_気候変動の脅威にテクノロジーは何ができるのか
  • Vol4_日本人が知らないテクノロジー「超」先進国
  • Vol5_MITTR が選ぶ、 世界を変える10 大テクノロジー
  • Vol6_ここまで来た! 量子テクノロジー最前線
  • Vol7_人工知能は公平か?

最新号の『Vol7_人工知能は公平か?』では、最新の人工知能(AI)倫理とAIのバイアスについてが主なテーマです。

人類が完全に理解することのできていない(今後もできない可能性が高い)ブラックボックス化しているAIについて、エヌビディアの自動運転AIや、医療に利用されている深層学習の事例などが紹介されています。

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機械学習は、人間の持つ負のバイアスを解決することができるのか!?

3つ目の特集「機械学習は偏見を持つのか?」も面白く読むことができました。

米国の裁判所や金融機関では、被告人や顧客に対する意思決定の場面で、AIが使われるようになってきています。
これは、人間だけで判断するとどうしてもかかってしまう、負のバイアスを改善することが目的です。

  • 裁判官が食事休憩をとった後は、仮釈放委員会が受刑者を釈放する傾向が強くなる
  • ニューヨーク市警が行ったストップ・アンド・フリスクでは、88%もの人が何も悪いことをしていなく、呼び止められた83%の人が黒人かヒスパニックだった

といった人間によるバイアスを、機械学習で解決するアプローチなどが紹介されています。

ストップ・アンド・フリスク(Stop and Frisk)
通行人を無作為に呼び止め、武器や不正取引品の所持検査を行うこと。
出所:smatu.net
MITテクノロジーレビューのeムックを、Evernoteで読んでいる様子。
電子書籍のような感覚で、オフラインでも閲覧することが出来ます。

「テクノロジー好き」を自称する人は、MITテクノロジーレビューを購読しよう

この他にも、

  • 「ブラックボックスなAIに潜む「偏見」を暴く最新研究が発表」
  • 「人工知能の意思決定に説明責任はあるのか?」
  • 「検索エンジンの差別、何が問題なのか?」

といった特集が組まれていて、人工知能バイアスに関する最新の情報や研究を知ることができます。

MITテクノロジーレビューのeムックを毎号じっくり読めば、きっとテクノロジーについての知見が深まることでしょう。
有料会員向けのコンテンツですが、「テクノロジーが好き」という人は一度はMITテクノロジーレビューのeムックを読んでみてはいかがでしょうか。

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