非常に恥ずかしい話なのですが、iPhoneの設定に「Accessibility(アクセシビリティ)」という項目が誕生してから〜今日まで…
ずっと”アクシビリティ”(セを抜かして)と発言and思い込み…していました。。。。
ということで、今回は自戒と反省の思いを込めて
「アクセシビリティ(アクセシビリティー) 英:accessibility」
という用語について解説しています。
みなさんも発音には、(くれぐれも)注意しましょう…。
アクセシビリティ(英: accessibility)とは!?
アクセシビリティ(英: accessibility)とは、『利用のしやすさ』という意味です。
冒頭でも少し書きましたが、iPhoneの設定をよく利用する人であればピンときた人も多いと思います。
- 近づきやすさ
- アクセスのしやすさ
- 交通の便
などといった意味を含んで、利用されることもあります。
アクセシビリティという言葉の意味は、Wikipediaやコトバンクなどで詳しく紹介されているので、もっと詳しく知りたい場合は記事末のSourceNoteをご参照ください。
この記事では、iPhoneのアクセシビリティの設定項目とともに、別の観点で意味を掘り下げていこうと思います。
IT分野では、使いやすさや利用しやすさを意味するユーザビリティに近い意味として使われることが多い。
この場合、技術に依存せずさまざまな情報端末やソフトウェアから利用できることを目指している。
引用:Wikipedia
情報システムの利用しやすさを表す言葉。
パソコンやインターネットが幅広く普及した現在、高齢者や障害者などハンディを持つ人にも健常者と同じように使える環境を整える必要がある。
アクセシビリティはその対応度を計る尺度となるもの。
具体的には「画像や音声などには代替表現として必ずテキストによる注釈をつける」「マウスの使用が困難な人向けにすべての操作をキーボードで行なえるようにする」ことなどが求められている。
引用:コトバンク
iPhoneアクセシビリティの設定できる機能まとめ
iPhoneのアクセシビリティでは、どのような設定ができるのでしょうか?
iPhoneのアクセシビリティには、実に多くの設定項目が設けられておりiPhoneの使い方を幅広くカスタムすることができます。
すべてを解説すると、本が一冊書けてしまうくらいの量になりそうなので、主要な機能を中心にみていきたいと思います。
iPhoneのアクセシビリティ:視覚サポート機能
VoiceOver
VoiceOverは、画面に表示されている項目を読み上げる機能です。
VoiceOverをオンにすると、画面を見ないでもiPhoneを操作することが可能になります。
VoiceOverがオンになると、タップした箇所をiPhoneが読み上げてくれます。
タップした箇所の操作を実行したいときは、そのままダブルタップで操作が実行されます。
指先の操作と音声を頼りに自在にiPhoneを操作できるのがVoiceOver機能です。
ズーム機能
ズーム機能はiPhoneディスプレイの任意の場所を、拡大して表示する虫眼鏡のような機能です。
大きい文字でiPhoneを利用したい人のために用意されており、タップ操作で自在に画面上の文字を読みやすく表示することができます。
拡大鏡
拡大鏡はその名の通り、iPhoneを虫眼鏡のように使うことが出来る機能です。
拡大鏡をオンにすると、iPhoneのカメラを使ってモノを拡大することができます。
新聞や活字なども拡大して見ることができます。
操作もホームボタンのトリプルタップで有効になるので、簡単にアクセスできるよう設計されています。
ディスプレイ調整
ディスプレイの色調やカラーバランスを、細かく設定することができる機能です。
ワンタップで見やすい色調に調整したり、ディスプレイをモノクロモードに変更することができます。
スピーチ
スピーチは選択した項目や表示しているコンテンツを、iPhoneが音声で読み上げてくれる機能です。
移動中などでディスプレイを見続けることが出来ない場合や、長文テキストを読むと目が疲れたりする時などに効果的です。
これらの機能以外にも、
- 文字の表示を細かく設定したり
- タップできる位置をボタンのように表示したり
- 視差効果を減らしたり
と、様々な設定を調整することができるようになっています。
iPhoneのアクセシビリティ:操作を補助する機能
スイッチコントロール
オンにすると画面の各項目を順番にハイライトしてくれます。
専用アクセサリやデバイスと併せて使うことで、入力操作を補助してくれる機能です。
AssistiveTouch
ディスプレイの複雑なタッチ操作が難しい場合、補助してくれる機能です。
ディスプレイ上に表示できる仮想ボタンに、苦手な操作を割り振ることでiPhoneを思いどおり操作することができるようになります。
タッチ調整
タッチスクリーンの操作がしづらい場合に、細かい設定を変更出来る機能です。
これらの設定以外にも3Dタッチやキーボード、シェイクによる操作など様々なカスタマイズが出来ます。
iPhoneのアクセシビリティ:聴覚サポート機能
ヒアリングデバイス
Bluetooth接続を使って補聴器をペアリングする機能です。
iPhone対応の補聴器は、設定などをiPhone側から行えるようになります。
LEDフラッシュ通知
iPhoneの着信をフラッシュで通知してくれる機能です。
音が聞こえないシーンでも、光で着信に気づくことができます。
この他にもノイズキャンセリングの設定や、左右のオーディオバランスを調整したりすることができます。
iPhoneのアクセシビリティ:その他のサポート機能
アクセシビリティには、この他にも
- 字幕キャプション
- オーディオ説明サービス
- 学習サポート(アクセスできるアプリを制限)
- トリプルタップでのショートカットの割当
など、多くの操作性に関する設定を行うことが出来ます。
アクセシビリティ設定をカスタムすると使い勝手は改善するのか!?
冒頭でもご紹介したように、アクセシビリティとは利用しやすさ・使いやすさといった意味です。
日本では、「アクセシビリティに配慮する」や「アクセシビリティを高める」といった表現で用いられることもあります。
iPhoneのアクセシビリティの概要をこの記事でまとめてご紹介しましたが、「こんなことも設定できるんだ」と知らない機能や豊富な項目に驚いた方も多いのではないでしょうか?
カテゴリ | 設定できる機能 |
---|---|
視覚サポート機能 | VoiceOver |
ズーム | |
拡大鏡 | |
ディスプレイ調整 | |
スピーチ | |
さらに大きな文字 | |
文字を太く | |
ボタンの形 | |
コントラストを上げる | |
視差効果を減らす | |
オン/オフラベル | |
操作を補助する機能 | スイッチコントロール |
AssistiveTouch | |
タッチ調整 | |
3Dタッチ | |
キーボード | |
シェイクで取り消し | |
バイブレーション | |
通話オーディオルーティング | |
ホームボタン | |
簡易アクセス | |
聴覚サポート機能 | ヒアリングデバイス |
LEDフラッシュ | |
モノラルオーディオ | |
電話ノイズキャンセリング | |
左右のオーディオバランス調整 | |
その他のサポート機能 | 字幕とキャプション |
オーディオ説明サービス | |
アクセスガイド | |
ショートカット |
VoiceOverやディスプレイ調整、スピーチやAssistiveTouchなどいくつかの機能を利用したことがありますが、アクセシビリティ設定を変更したり組み合わせたりすることで、iPhoneの操作性はかなり個人に合わせたカスタマイズができます。
「パーソナルなデバイスを、すべての人が使えるように」
とAppleは公式ホームページで、iPhoneのアクセシビリティについて記載をしています。
iPhoneのアクセシビリティの設定の豊富さを知れば知るほど、Appleという企業が真剣に「すべての人にiPhoneを使ってもらいたい」と考えていることが伝わってきます。
iPhoneを使いづらいと感じていた人や、何らかの理由でiPhoneを諦めていた人が、ひとりでも多く「iPhoneを使ってみたい」と思ってくださることを願って、この記事を締めくくりたいと思います。