STEM(STEAM)とは、Science(サイエンス)、Technology(テクノロジー)、Engineering(エンジニアリング)、Mathematics(マセマティックス)の頭文字をとった造語のことを指します。
成毛眞さんの最新著書「AI時代の人生戦略「STEAM」が最強の武器である」の感想とともに、STEMについて詳しくご紹介します。
STEM(STEAM)とは
STEMとは、
- S=Science(サイエンス)
- T=Technology(テクノロジー)
- E=Engineering(エンジニアリング)
- M=Mathematics(マセマティックス)
を並べた造語のことです。
本来「STEM」とは英語で幹という意味でしたが、最近では↑の意味で使われることが増えてきました。
STEM=茎、(木の)幹、(花、草、果実などの)柄(え)。
引用:WISDOM2(iOSアプリ)
他にも…
自転車のフレームとハンドルをつなぐパイプ状のパーツや、ワイングラスの長いあしの部分をSTEM(ステム)と呼んでいます。
ちなみに今回ご紹介している、
『Science(サイエンス)、Technology(テクノロジー)、Engineering(エンジニアリング)、Mathematics(マセマティックス)の方のSTEM』は、米国にあるアメリカ国立科学財団(NSF)が最初に使ったとされています。
National Science Foundationのウェブサイト(英語)
また最近では、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツも「STEM」という言葉をよく使っているそうです。
「STEAM」を知らない奴に5年後はない
ビル・ゲイツもSTEM(STEAM)という言葉を使い始めた。
大人はもちろん、初等教育からSTEMを重要視することこそ国の競争力に直結する、と。
引用:AI時代の人生戦略「STEAMが最強の武器である」より
STEMから『STEAM(STEM+Art)』へ
さらに、STEMに芸術(Art/アート)のAを加えた”STEAM”という言葉も利用されはじめています。
少し前に話題になったOK Goの動画や、日本ではPerfumeやBABYMETALのLIVEを想像してもらうと分かりやすいと思います。
OK Goの「I Won’t Let You Down」の撮影には、ドローンやセグウェイ(ナインボット)のような乗り物が使われています。
PerfumeやBAYBYMETALのLIVEには、最新のプロジェクションマッピング技術が使われています。
このように、アートを表現する場面でもSTEMという考え方が重要になってきているのです。
STEM(STEAM)を学ぶのは今からでも遅くない!?
「5〜10年後にあなたの仕事はロボットやAIに置き換えられる可能性が高い」
そんな言葉をニュースや本でよく見かけるようになりました。
人工知能が人間の知能を超える、シンギュラリティの時代も2045年までに訪れると言われています。
未来は、「AIを使う側の人間」と「AIに使われる側の人間」のどちらかに別れると考えられています。
もちろん、AIを使う側の人間が金銭的にも恵まれた仕事に就くことができ、AIに使われてしまう側の人間は貧しい暮らしを余儀なくされる可能性が非常に高くなります。
STEM(STEAM)を学ぶための2つの方法
それではSTEM(STEAM)を学んだり、深く理解するためにはどうすれば良いのでしょうか?
「AI時代の人生戦略「STEAM」が最強の武器である」の中では沢山の方法が紹介されていますが、その中から筆者が大切に感じた2つの方法をご紹介します。
STEMの学び方①イノベーターと呼ばれる人たちをフォローしよう
ひとつめがイノベーターと呼ばれる人たちをフォローして、STEM(STEAM)に関する情報のアンテナを常に立てておくことです。
少し話がそれますが…「イノベーター理論」という言葉をご存知でしょうか?
これはアメリカの社会学者エベレット・M・ロジャースが1962年に提唱した理論です。
イノベーター理論という言葉を知らなくても、「アーリーアダプター」や「ラガード」などを聞いたことがある人は多いと思います。
イノベーター理論では消費者を5つのカテゴリーに分類しおり、この5つのカテゴリーはビジネス書などでもよく引用されたりしています。
5つのカテゴリは以下のとおりです。
- イノベーター innovators
- アーリーアダプターeary adopters
- アーリー・マジョリティ eary majority
- レイト・マジョリティ late majority
- ラガード laggards
新しいモノや最新のテクノロジーに敏感な人、またそれらの技術をすすんで採用する人
流行に敏感な人、イノベーターが使う技術をそれ以外の層の人に広めるのが上手い人
平均よりは早く新しいモノやテクノロジーを取り入れる人
アーリー・マジョリティよりは遅れて新しいモノを手に入れる人
流行には無関心で、つねに保守的な人
本書では、STEMを学ぶためにイノベーターと呼ばれる人たちが発信する情報を知ることが大切だとされています。
著者である、成毛眞さんやホリエモンこと堀江貴文さん、対談をされている鈴木寛さんがイノベーターとして紹介されています。
イノベーターと呼ばれる人のSNSなどをフォローして、最先端の情報について触れることがとても重要です。
STEMの学び方②テクノロジーやSF関連の本を中心に読書をしよう
著者の成毛眞さんは、書評サイトHONZの代表でもあります。
読書好きな人であれば、一度は書評を読んだことがあるのではないでしょうか?
STEM(STEAM)を学ぶための近道として、テクノロジーやSF関連の読書もおすすめです。
本書の中でも沢山の本が紹介されています。
またドキュメンタリー番組の視聴や、サイエンス雑誌の購読も重要とされています。
NHKの「サイエンス ZERO」「コズミックフロント☆NEXT」を見たり、雑誌の「Newton」や「日経ものづくり」といった専門誌も紹介されています。
NHKの番組は、NHKオンデマンドで月額1000円未満でいつでも好きなときに視聴するとができますし、雑誌のNewtonはなんと年間3000円で定期購読することができます。
自己投資と考え、紹介されているサービスに触れてみると良いでしょう。
きっと世の中の見え方が少し変わってくると思いますよ。
筆者も読みながら、早速Newtonの年間購読に加入しました。
Source Note | 参照資料
今回記事の中でご紹介したウェブサイトや書籍のリンクです。(クリックやタップで移動します)
AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である (SB新書)
シンギュラリティは近い [エッセンス版]―人類が生命を超越するとき
National Science Foundationのウェブサイト(英語)
今回読んだ本
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